鑿(のみ)は鉋(かんな)と同じく切れ味がやかましく吟味される道具です。とりわけ手道具が全盛を迎えていた明治から昭和の戦前戦後にかけての時代は名工と呼ばれる鍛冶が登場し、また数多くの切れ味鋭い名品が生み出されました。今回はその中でも東京・鑿鍛冶の名工として知られる「左久弘」の鑿を取り上げます。
「左久弘」銘は明治時代に活躍した初代・柏木梅吉から三代続き、中でも二代の柏木政太郎がつくった鑿は、特に建築用材のほぞ穴掘りを専門とする穴大工(穴屋)の間で「切れ味抜群で丈夫な鑿」として高い評価を得ていました。今回は当館のコレクションから様々な形の鑿、約30点を紹介します。
展示概要
会  期2011年5月21日(土)〜10月2日(日)
開館時間9:30〜16:30(入館は16:00まで)
休館日月曜日(祝日の場合は翌日)
入館料 一般300円、大・高生200円、小・中生100円、各種割引あり
会  場竹中大工道具館1F テーマ展示コーナー
主  催財団法人竹中大工道具館
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